ニュージーランドでGoogleマップに従ったら遭難した話
今回はぼくがニュージーランドで遭難した時の話をしていきます。
どうしたらこういった事態を避けれたかについても書くので、参考にしていただければ幸いです。
遭難した話
11月末のニュージーランドではまだ一日が長い夏のことです。
当時バイクでニュージーランド1周旅行中だったぼくは、トンガリロでのハイキングを終えてタウポで宿泊したあと、ニュープリマスへ向かっていました。
写真を撮りながら走っていたため、少し遅くなっていましたが14時ごろにタウマルヌイという小さな町にたどり着きました。
Googleマップで調べるとルートが3つ。時間はあまり変わりません。一番距離が短い真ん中のルートを選択しました。
夏なので9時ごろまでまだ明るいので余裕だろうと思い、そのままニュープリマスへ向けて走り出しました。
走っているとだんだん山が深くなっていき、道も細くなっていきました。
「Googleマップが示しているんだから、そんなにひどい道には出ないだろう」と思い、そのまま走り続けました。
すると砂利道に差し掛かりました。
短い距離なら我慢しようと思い、そのまま進みました。
バイクで砂利道の運転はかなり気を使います。滑りやすいですし。実際に何回かこけました。
どこまで進んでも砂利道が続きます・・・
こけないためにかなりゆっくり進むので、全然前に進みません。
そうこうしているうちにだんだん日が暮れてきました。
ニュージーランドの山の中は街頭などないので真っ暗になります。
もう進めないので、寝袋とか持ってないけど野宿して、明るくなってから出発するか、どうやって体を冷やさないようにしようかなどを考えていると、1台のトラックが通りかかりました。
その人に助けを求めようと決め、声をかけると「助けはいるか?」と向こうから聞いてくださり、「はい!」と答えました。
もう少し先にその人の牧場があり、そこで泊めてもらうことができました。
牧場ではオーナーの牧場主と働いているマオリの人だけでした。
実際に泊めてもらった山小屋がこんな感じです。
この写真は次の日の朝に撮影しました。
牧場に住んでいる2人は別の場所に住んでおり、山小屋では一人で寝ました。
山小屋には明かりがなかったので、ろうそくをもらいました。
真っ暗な中に小さい明かりのみなのもいいですね。
従業員のマオリの方に呼ばれ、晩御飯にカップラーメンをいただきました。
牧場主はマオリの方とは別の場所に住んでおり、2人で食事しました。
その際、マオリ族のことやマオリ語を少し教えてもらいました!
日本語と近い部分もあるので、すごくわかりやすかったです。
ここでの生活は圏外で、電気も通ってないためソーラーパネルで発電、トイレも手動で流す様式でした。
ここで暮らすのは現代人にとってはかなり大変そうです。
その代わり、星空はすごく綺麗でした。
周りに明かりがないため、すごく映えます。
星空の写真を撮った後、提供してもらったベッドで寝ました。
次の日、牧場を少し案内してもらいました。聞けば、日本人がここに来たのは30年ぶりだそうです。以前に来た日本人は近くの牧場で短期間働いていたそうです。その人から届いたポストカードを見せてもらいました。
その後、車にバイクを乗せて砂利道を通りすぎるまで送ってもらいました。
前日の夜は野宿することも考えていたので、かなり助けられました!
さらにマオリ語を教えてもらったり、山小屋で寝泊まりしたり貴重な体験をすることができました。
Googleマップに従うのは危険?
Googleマップなら大丈夫だろうと疑わずに細い道を通ったことが原因で遭難しました。
ニュージーランドでは細い道が砂利道になっていて、通行が難しい場所が多くあります。
Googleマップで示されていても、細い道は避けて、国道を中心に移動することを強くオススメします。
ぼくはたまたま助けてもらうことができましたが、もし誰もいなかったらと思うとゾッとします。
まとめ
今回はぼくが遭難した話を紹介しました。
この話を反面教師として、同じような目に合わないように参考にしてもらえればと思います。