モスク銃撃テロから一年、クライストチャーチの過去と今
クライストチャーチのテロから一年経ったけど、今はどんな様子なのだろうか?
ニュージーランドで銃撃テロがあった日”3月15日”から早一年。
当時、私はすでにニュージーランドにいました。
そのときの様子や、現在どう変わったかなどをお伝えしていきます。
3月15日、何があったか
2019年3月15日お昼過ぎ、ニュージーランドのクライストチャーチという2番目に大きな街で銃撃テロ事件が発生しました。
オーストラリア人の男性が2ヵ所のモスク(イスラム教の教会)を銃で襲撃したというもの。
その2ヵ所のモスクはクライストチャーチの中心地のすぐ近くで、常に車が走っているくらいに人の行き来が多い場所です。私の友人がその場所の近くに住んでいましたが、「パンッパンッという音が聞こえたけど、銃だとは思わなかった」と言っていました。
その結果51人の方が亡くなり、49人の方が負傷しました。
犯人はその光景をFacebookでライブ配信をしていたことが話題となりました。
その映像を私も見たことがあります。そこには躊躇なく人々をその手にかけていく映像が映し出されていました。あまりの現実見のなさにゲームのようだとも感じました。
その後、クライストチャーチのガーデンの横に献花などがされました。
2019年5月(事件から2か月後)にクライストチャーチを訪れた際には、まだそれが残っていました。それでも当初よりは大幅に少なくはなっています。
事件当時、私はウェリントンの語学学校に通っていました。
その事件を知ったのは在ニュージーランド大使館からのメールでした。
私はニュージーランドで生活していて、かなり安全な国だと感じています。
このニュースを聞いたとき、にわかには信じられず、誤報ではないかと疑いました。
↓の画像が実際に送られてきたメールです。
モスク銃撃テロ現場の今
2019年の年末にモスク銃撃テロがあった場所を訪れてみました。
モスクには何人か集まっており、会話されていました。モスク関係者のようでした。
現在は、活動が再開されているようです。
本当に街の中心地から少しだけ離れた閑静な住宅街といった場所にあり、テロ事件があったことがいまだに信じられませんでした。
クライストチャーチのガーデン横の献花などがされていた場所を訪れましたが、そういったものはすべてなくなっていました。
モスクも活動を再開しており、献花などもなくなったことを考えると、あの事件は過去のものになりつつあり、前に進んでいるのだなと感じます。
しかし、過去のものになりつつあると言っても、まったく風化しておらず、いまだにその恐怖と悲しみは残っています。
1周年式典
ニュージーランドではクライストチャーチの地震や、第一次世界大戦の日になると追悼式典や黙とうなどが行われます。
今回も行われるのかなと思って調べてみました。
式典準備のためにイスラム教の方から話を聞いたときに、彼らは「式典を望まない。あの日のことは思い出したくない。前に進みたい」と答えたそうです。
そのため、式典は行われないようです。
まとめ
今回はモスク銃撃テロの過去と今をご紹介しました。
当時、そして、1年後の今も私はニュージーランドにいて、思うところは多々あります。その一部を書かせてもらいました。
平和、安全、いまの生活などについて、考えるきっかけになればなとも思います。