世界遺産「トンガリロ」トレッキングしてきた~準備、服装も解説~
ニュージーランドの世界遺産トンガリロ(Tongariro)の登山コースに挑戦するには、どうすればいいのか?何が必要かを解説!
トンガリロ(Tongariro)とは
トンガリロとはニュージーランドの北島の中央にある「トンガリロ国立公園」のことを指します。
トンガリロ国立公園はニュージーランドで最も古い国立公園で、世界遺産にも登録されています!
この国立公園はトンガリロ山、ナウルホエ山、ルアペフ山などの火山を含む地形で構成されており、特にナウルホエ山はマオリ族にとって聖地とされています。
スキー場もあり、冬にはスキーを楽しむこともできます!
2つの登山コース
トンガリロで有名な登山コースは主に2種類あります。
トンガリロ・アルピン・クロッシング
Tongariro Alpine Crossing
トンガリロ山とナウルホエ山の間を抜けて、トンガリロ山の反対側へ向かうルートです。
- 所要時間:7時間~9時間
- 距離:19.4km
長いので大変そうに見えますが、初級~中級レベルの登山コースです。
出発場所と到着場所が違うので注意が必要です。
トンガリロ・ノーザン・サーキット
Tongariro Northern Circuit
トンガリロ・アルピン・クロッシングと同じくトンガリロ山とナウルホエ山の間を抜けるのですが、その後、ナウルホエ山を1周するように出発地点へ戻ります。
- 所要時間:2日~4日
- 距離:52.2km
最短でも2日以上かかるコースなので、山の中に宿泊する必要があります。
山中にはハットと呼ばれる山小屋があるので、事前に予約し宿泊することになります。
1泊$25~$35(2000円~2800円ほど)
頑張れば2日で踏破可能ですが、1日9時間~11時間ほど歩く必要があります。
1周するので、出発場所に戻ってくることができます。ただし、駐車場所によっては制限時間の書かれた看板が立っている場合もあるので注意が必要です。
準備
今回私が行ったのは、トンガリロ・アルピン・クロッシングの1日だけ、片道のコースです。
なので、そちらについて、解説いたします。
シャトルバスの予約
前日タウポに宿泊し、そこのホステルから駐車場までの往復シャトルバスを予約しました。
ホステルで予約することができます。
- 値段:$70(5600円)
- 出発時間:5時20分
タウポのi-site(インフォメーションセンター)でも予約することができますが、値段は同じでした。
トンガリロまでの道中の違う町からの場合は$50(4000円)になるそうですが、宿泊費を考えるとトータルは大きく変わらないです。
持ち物と服装
今回私が持って行ったのはこちら。
- スマホ
- タオル
- 飲み物(1.5L)
- バナナ、キャンディー
- カッパのズボン
- 日焼け止め
- バンダナ(帽子代わりとして)
- 貴重品
- 眼鏡(サングラス付き)
道中は給水できる場所がないので、多めに飲み物を持っていくようにしてください。
カッパのズボンは日が出る前の寒い時間帯に着用していました。この日は晴れていたので、使用することは少なかったですが、念のために防風、防水のズボンは持って行ってください。
服装は
- ヒートッテック(2枚)
- フード
- ジャケット(防水、防風)
- ジーパン
- 手袋
靴は普段はいている登山用でもなんでもないものをはいていきました。
写真のように靴底がつるつるで、靴の横が破れて穴が空いていますが、問題はなかったです。
トンガリロ登山~駐車場
朝5時20分にホステルを出発し、7時ごろに出発場所に到着しました。
ここから9時間にわたる登山が始まりました。
バス内では、名簿(下山確認用)にサイン、注意事項を聞きました。
注意事項の内容は
- シャトルバスの最終便が16時(これはバス会社によります)
- ごみは持ち帰る
- 登山中に体調が悪い場合は、引き返す判断をする
- 山の水は飲まない
- トンガリロの頂上にはいかないこと(時間の関係上)
同じバスのドイツ人は頂上まで行って、同じ時間のバスで帰っていました。
足にかなりの自信があれば、頂上に行くことも可能かなとは思います。
トンガリロ登山~出発
駐車場のすぐ横に登山道への入口がありました。
道は平坦で、砂利道ですが、しっかり固められているので歩きやすいです。
すでに日は出ていたのですが、周りが山に囲まれているため、太陽は見えません。
そのため、少し寒いです。
しばらく進むと道が木で作られた橋になります。
ずっと平坦な道が続きますが、一部、岩でできた段差を登る場所もあります。
徐々に太陽も出てきて、景色の変化も楽しめるので、ほとんど疲れはありませんでした。
トンガリロ登山~ソーダ・スプリング
1時間ほど歩くと「←Soda Springs 15 min」と書かれた看板が見えてきます。
看板に従ってルートから左へ進むと「ソーダ・スプリング(Soda Springs)」という滝へ行くことができます。
登山ルートには他に滝はないので、トンガリロでは貴重な滝です!
滝からは来た道を戻ってルートに復帰します。
往復で15分ほどになります。
このくらいの時間の余裕はあるかなと思います。
トンガリロ登山~頂上手前
山へ向かう広大な道がひたすら続きます。
少し道を右へそれるとナウルホエ山をよく見ることができる絶景ポイントにたどり着きます。
トンガリロ登山~頂上
さきほどの絶景ポイントから階段と斜面を登り続けると、登山ルートでの最も標高の高いポイント「レッド・センター(Red Center)」にたどり着きます。
目の前には表面の赤い山が広がっています!これがレッド・センターと名付けられた理由なのでしょうか。
ここからでもナウルホエ山を見ることができます!
この時点で時間は10時30分でした。出発から3時間30分ほど。
トンガリロ登山~エメラルド・レイク
頂上から下山を開始すると、「エメラルド・レイク(Emerald lake)」という湖が見えてきます。
これが、太陽に反射してキラキラと輝いて、今まで見たことがないくらいにめちゃくちゃ綺麗です!!
ここがトンガリロ登山で1番の絶景ポイントだったといっても過言ではないです!
頂上からエメラルド・レイクまではひたすら斜面を下っていきます。
そこそこ急なので、みんな滑りながら下りて行っていました。
このエメラルド・レイク、近くで見ると浅いところは透き通っているんですが、中心はミルキーな色をしているんです!
また、湖の近辺では手つかずの温泉があるのか、少し硫黄臭が漂っていました。
トンガリロ登山~下山
湖を通り過ぎると、後はひたすら下山です。
ここからが一番疲れました。
レッド・センターやエメラルド・レイクなどの絶景ポイントを通り過ぎているため、歩くモチベーションが下がってしまいました。
さらにひたすら長く、あまり景色も変わらないので、あまり楽しみがないです。
しかし、ここを通り過ぎれば、あとはバスに乗って町へ帰るだけです!
ちなみに、レスキューを呼ぶ人の30%はここから先だそうです。もう少しで終わりだと安心するからでしょうか。
トンガリロ登山~駐車場(帰り)
駐車場手前は急に山の中になります。
ずっと木がほとんどない中を進んできたので新鮮です。
木があるということはある程度、標高が下がってきたということなので、ゴールまでもうすぐです!
そして、9時間かけて駐車場に到着しました。
写真を撮ったり、休憩をとったりしながら進んでいたので、思ったより時間がかかりました。特にエメラルド・レイクを過ぎてからは。
登山時の注意点
実際に登山をしてみて、思った注意点を紹介します。
- 天気が悪くなりそうなら、途中で引き返す
- 体調が悪い場合は無理をしない
- 事前準備を怠らない
- 水は必ず用意する
- マナーを守る
一番怖いのが遭難することです。
トンガリロでは平均して毎週2人の人がレスキューを呼んでいるそうです。
レスキューを呼ぶと莫大な金額を請求されるそうなので、天気や自分の体調と相談し、危険だと思ったら引き返すことが重要です。
そして、レスキューを呼ばないようにするためにも、事前準備を怠らないことが大切です!
私が準備した内容で特に不足はなかったので、よければご参考ください。
水は1.5L用意しましたが、登山中に1Lほど飲みました。しかし、可能な限り余裕をもって準備するべきなので、最低でも1.5Lは用意すべきだと考えます。
当然ですが、「ごみは持ち帰る」や「動植物を傷つけない」などのマナーは絶対に守ってください。「大きい音で音楽を流さない」、「数人で道を塞いで歩かない」など、他の人を気遣った行動も大事です。
まとめ
世界遺産であるトンガリロ。
かなり絶景でした。普段見られないような景色ばかりです!
正直、ホステルでシャトルバスが$70と聞き、高いから行くか行かないか悩んでいました。
しかし、登山後の今は$70払っても行く価値があると思います!
私の中でニュージーランドの中でも屈指のオススメの場所です!登山好きでなくても、一度訪れてほしいです!
この記事を読んでくれたあなたが、この素晴らしさを他の人にも伝えてくれることを願っています。
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